ナイト・オン・ザ・プラネット -3ページ目

微笑みに出逢う街角

微笑み 足が不自由な夫と暮らす中年の主婦オリビア。家では夫の家政婦のような生活を送っているが、毎週公園へ通い隠れてデッサンをしていた。彼女には昔、芸術の都フィレンツェへ留学するという夢があったのだが、そのことを忘れられない理由があった。
有名な写真家の娘であるナタリアはアンゴラの戦場での写真が「TIME」の表紙飾り、前途洋々な女性カメラマン。父の薦めもあり、次の仕事の話もあるのだが、彼女に重くのしかかるある記憶があった。
チェロ奏者のキャサリンは長い演奏ツアーが終わっても、理由をつけては夫と娘の元に戻らない。彼女には暴力的で、母を死に追いやった父親の記憶が強く残り、刑務所にいた彼が出所してきたのだった。

同じ街で同じ時間軸の中で、それぞれが苦しい思いを抱え、葛藤し、見えない出口を探している。
誰しも少なからず持っているであろう、わだかまりというか、空虚な気持ちというか、やり残したような気持ちというか、それらのものをこの3人は深刻に抱えている。

共通するのは芸術指向。何か心に欠けたものがある方が芸術に向くのだろうか。有名な芸術家には破滅指向のひとが結構いるが、その辺りを意識しているのか?
彼女たちに訪れるターニングポイント的なシーンには笑顔の少女が現れる。その屈託のない笑みが、素直な自分を取り戻してくれたのか、自ら取り戻したのか、きっかけをつかんだところなのか、とても印象的。


3人を演じるソフィア・ローレン、ミラ・ソルヴィーノ、デボラ・カーラ・アンガー、それぞれが品のある雰囲気を持って演じている。もちろん役柄も全員芸術的センスを持つ者ばかりなのだが、特にソフィアの、長年培ってきたのだろう、オーラを纏っているよう。ちなみにこの映画は彼女の出演100作目だそう。劇場で見たのは初めてだが、さすがの貫禄!ミラもデボラも十分素敵なのだが、今回はソフィアかな。

ラストで少女の笑顔に対して、微笑みを返す3人の女性の顔が、すがすがしく美しい。


05.08.17 映画館

オリジナルサイト
http://www.hohoemini.com/

シャル・ウィ・ダンス?

シャル・ウィ・ダンス? 遺言書を専門にする弁護士ジョン。仕事は順調、家庭もキャリアウーマンの妻と2人の子供に恵まれ、順調な家庭生活を送っているのだが、どこか空しさも感じていた。そんなある日、通勤電車の中から、ダンス教室の窓辺にたたずむ美しい女性の姿に目をとめる。どこか憂いをたたえる彼女の表情が気になりつい途中下車、ついついダンス教室に入ってしまう。そんな彼を待ち受けていたのは・・・

周防正行監督の「Shall We ダンス?」ハリウッドリメイク版。
細かい設定はアメリカ人ウケするように変えられている(主役の平凡なサラリーマン→エリート弁護士、専業主婦の奥さん→キャリアウーマンの奥さん等)が、基本的には日本版と変わらず、ダンス教室に迷い込んでからの展開やダンス仲間のキャラクターなどはほぼ忠実に再現されている。

日本版のほうが、より身近に感じられるが、だからといってハリウッド版が悪いわけではなく、まじめさにかっこよさがよりプラスされた主人公のリチャード・ギアや、ちょっと骨太だけどかっこよくてセクシーなジェニファー・ロペスも十分、親しみが持てる。そのほか威勢のいいおばちゃんやズラの同僚やダンス仲間、ダンスの先生
はちょっとお酒好きになってますが、キャラ全員がほのぼのします。奥さん役のスーザン・サランドンだけがキャリア・ウーマンで活き活きとした感じに変わっているけど、さすがの存在感ですね。

ラストシーンはハリウッドアレンジが入っていて、さすがアメリカ人は違うのね~ってところを見せつけてくれます。これは見てくださいとしか言えないけれど、マネできないわこれは。

とにかく、日本版と同じように楽しめるロマンティックなラブコメディーというところ。映画館を気分良く出ることができました。
いわゆるハリウッドリメイクものの中では成功例に入るのでは?邦画はホラーだけじゃない!ってとこですね。

05.08.17 映画館

オリジナルサイト
http://www.shallwedance-movie.jp/

大統領の理髪師

大統領の理髪師 1960年代の韓国。ごく普通の理髪師・ソン・ハンモは大統領官邸のある街で平凡な生活を送っていた。しかし、時代は不正選挙、革命、クーデター等、激動の時代。そんなある日、彼は側近たちの諍いに巻き込まれたあげく、大統領専属の理髪師に任命されてしまう・・・

人の良い理髪師が、ある日突然大統領官の専属理髪師になってしまうこの物語、彼の目を通して、この時代の不安定な政権の様子を描いている。

彼自身は、専属であっても身分は一般市民のまま。官邸に行けば自分の身分をわきまえながら行動しなければいけないが、慣れで気がゆるむと取り巻きにどやされるのだが、その高圧的な態度が政府の性格を物語る。
世間では北朝鮮の工作員が持ち込んだとされるマルクス病(下痢)が流行、これにかかると工作員と接触したとされ、拘束、拷問を受ける始末。これにより人々は疑心暗鬼に陥る。そんな中、ソンの息子も捕まってしまうのだが、政権内の権力争いに巻き込まれて後々尾を引くおおごととなる。

運命なのか、ことごとく時代の波に巻き込まれながらも、しぶとく、一生懸命生きていく彼の周りを時代が通り過ぎていく。彼の場合はかなり係わってしまうことになるのだが、多かれ少なかれ皆、係わったり巻き込まれたりするのだということを改めて感じさせる。
日本人はとかく、政治に無関心だが、こんな現実があることを考えると、最低投票ぐらいは行かなきゃいけないなと思う。

ソン・ガンホがちょっとコミカルに気弱で人情的な庶民である主人公を好演している。

主人公が踊らされているようで、実は権力者が踊らされている、そんな皮肉もこの作品には含まれている気がする。


05.08.04 映画館

オリジナルサイト
http://www.albatros-film.com/movie/barber/

故郷の香り

故郷の香り 故郷を離れて北京に住むジンハーは、恩師に頼まれ、揉め事を収めるため10年ぶりに山間の村に帰ってきた。目的を果たし、恩師と移動中、橋ですれ違った一人の女性。足を引きずりながら泥だらけで大荷物を運ぶ彼女は初恋の人、ヌアンだった。久しぶりの出会いに、彼女の変わり様に衝撃を受けた彼は、帰宅を先に延ばし、翌日彼女を訪ねる。そこで目の当たりにしたのは、口の利けない村ではさえない、変わり者的存在だった男ヤーバと結婚して、10歳になる子供もつ母親になっていた・・・

初恋の人との再会を、昔の思い出の映像を差し込みつつ、今の現実を描いている。
過去の映像は明るいトーンの映像で、幼なじみ同士の仲の良い頃から、ヌアンを意識したことや、失恋したこと、都会の大学に合格したこと、そして別れと、ありがちな幼なじみの男女の成長と淡い恋心、そして悲劇を経て、大人になっていく中でのすれ違いまでが描かれる。
現在の映像は暗いトーンで終始雨模様のシーンが続く。久しぶりの再会で初めはぎこちないやりとりが続くが、徐々に思いを募らせていく。しかし、10年の間に二人についたいろいろな現実的しがらみが微妙作り出す微妙な距離を描いている。特に口の利けないヤーバの存在、どこか冷めているようで繋がっているヌアンとの関係が深い。

初恋は思い出の中のものだということを、簡単には戻れないのだということを言いたいのかな。
昔の雰囲気をそのまま残した田舎が舞台となっているので、都会であか抜けたジンハーと田舎の生活に染まったというか、生活レベルも墜ちているヌアンが対照的。

長く生きていると思い出もたくさんできるけど、捨ててきた物も多いのだなということを感じさせる。
安易に再会して恋に落ちてしまわないところが現実的で良いかな。
奇をてらったところのない正攻法な演出なので淡々としている映画が苦手な人には向かないかも。


05.08.04 映画館

2003年/中国、109分
監督:フォ・ジェンチイ
出演:グオ・シャオドンリー・ジア香川照之

アマロ神父の罪

アマロ神父キシコの小さな街に赴任してきた若い牧師アマロ。彼は見習い神父で修行に来たのだった。この教会には他の教区の牧師も集まってくるのだが、問題を抱えていている者もいて一筋縄ではいかない様子。しかし彼は、一人前になるため、希望に燃えていた・・・

始まりから、乗り合わせたバスが強盗に合う。先行きの暗さを暗示しているかの様な雰囲気。
今まで、真っ直ぐ育ってきたであろう雰囲気の主人公アマロ。もちろん修行の身であるから、他のことに目がいくことも少なかったのだろう。
ところが、見習いとして赴任した先は、俗世間のドロドロした世界や理想と現実の隔たりや本能的な誘惑があり、徐々にその中に溶け込んでいってしまう。牧師という職業柄、よけいに禁じられた部分が多いだけに、一度足を踏み入れると泥沼にはまっていく。しかも状況が悪循環していくため、逃げ道を失っていく・・・

だれでも陥りやすい状況、罪を隠すためにまた罪を犯していく様が、なんでそうするかな~といった無様な状況なのだが、当事者だったら自分もなりそうという怖さが見える。かぶるツケが大きいだけに考えさせられるところだ。
今回はちょっとひ弱キャラのガエル・ガルシア・ベルナル。こういうキャラもまた似合うんだよなとちょっと感心してしまう。

結局、罪を隠したまま自分のエゴを通していくアマロ。偽善者という言葉は彼のためにあるんだろうなぁ。
現実の影の部分を描いた、悲しい物語。人間の良い面だけでなく、一生分の重い荷物を背負ような悪い面も知らないと完全な聖人になれないってことなのだろうか?それとも、どんなに偉い人間も何してるか分からないという現実を描いたのか・・・


05.07.21 映画館

オリジナルサイト
http://www.sonypictures.jp/archive/movie/worldci

バッド・エデュケーション

バッド・エデュケーション 映画監督のエンリケのもとに幼なじみで俳優をしているという男、イグナシオが訪ねてくる。
是非俳優として使って欲しいという彼は、一冊の脚本を置いていく。相手にする気のなかった彼だが、脚本を読むうちに物語に引き込まれていく・・・

男色の世界のオンパレードのこの映画、俳優がきれいめなので女性うけは良さそう。
映像がキレイで、プールでのシーンなど所々、グラビア写真を見ているよう。
ガエルの女装が角度によっては男らしさを残し、また、結構色っぽいところもあるところが怖い。もともとかわいい系の顔立ちなのですぐ倒錯できそう。エンリケ役のフェレ・マルチネスもしかり、これだけでやられてしまう人もいるのでは?
基本的にキレイ目の役なら、真の強い役も弱い役も何でもこなせるガエルは旬ですね。

物語は結構、謎解きと男色と野心というところか。
少年時代の話も絡んで、サスペンス+αの妖しい雰囲気を醸し出している。
バラの世界にようこそ!ってところか?


05.07.21 映画館

オリジナルサイト
http://www.gaga.ne.jp/badeducation/

銀飾

銀飾 1920年代初めの中国。官庁の要人の長男ダオジンは、銀のアクセサリーで女装するのが好きなホモセクシャルだった。彼の妻ビーランは愛のない夫婦生活につかれ、若い銀職人シャオホンと不倫関係になる。隠れて付き合う二人だが、やがてダオジンの親に関係をしられてしまう・・・

絵に描いたような悲恋の物語。
まじめで仕事のできる若者が惚れたのは、身分の違う夫人。本来なら結ばれるはずのない二人だが、彼女もまた寂しさを抱え、彼に惹かれていくが、引き裂かれて、悲劇的な結末となるお約束の様な物語だが、時代背景のから来る身分差のはっきりしているところ、服装から建物までが物語を引き立ている。
密会する場所は花に囲まれて美しく、秘密めいた場所は薄暗く、要人の家庭は何かドロドロした空気が流れている。

演じる俳優もきっちり役柄をこなしていて、主役の2人はシャオホンの一途さ素直さ、ビーランの品の良さとかわいらしさが良く出ている。

監督のホアン・ジエンジョンは中国では映画賞を受賞しているベテランらしく、そつなくまとめている。

時代物で悲劇的な恋愛とかのシチュエーションに弱い人向きかな。


05.07.23 国際Dシネマ映画祭2005

監督:ホアン・ジエンジョン
出演:モン・イァオ、グ・ヤン、ワン・トンホォイ

エイブル・エドワーズ

エイブル・エドワーズ  近未来の世界。地球上は環境汚染で住めなくなり、人々は宇宙ステーションのでの生活を余儀なくされていた。その中でアンドロイド製造している大企業エイブル・エドワーズ社は経営危機を乗り越えるため、初代の社長-かつて、アニメーションキャラクターのヒットからエンターテイメントの世界で一時代を築いたカリスマ経営者、エイブル・エドワーズのクローンを育てて社長に就任させることにするが・・・

主人公はオリジナルの人間性も受け継ぐために、計画的に同じ人生を送らされる。そんな中、クローンものにありがちな、苦悩や葛藤、そして、自分自身のアイデンティティを追求していく。それなりに個性は認められているが、やはり操り人形的なところもあり、失敗すれば捨てられていくという悲しさと、その非人間的な扱いに対する問題提起をしている。
また、明らかにウォルト・ディズニーをモデルにしている(ミッキーマウスをパロったなんとかパンダで成功したそうだ(笑))ので、もし彼を復活させたらどんなことをするだろう?というもしもの世界を見せてくれていているところは面白いし、かつての大物を復活させて復活を目指す辺り、最近のリメイク流行のハリウッド映画を皮肉っているようにも見える。
映像はモノクロで、モノのデザインも全体的にレトロな雰囲気でこの辺りも昔のディズニーアニメを見ているよう。まあ、予算的な制約もあってのこと(約400万円で制作、編集は自宅のMAC1台!)なのだが、雰囲気は悪くない。

物語的にはまあまあなのだけど、どうしてもチープさは否めないところ。テレビのスペシャルクラスかなぁ。
監督自身の長編デビュー作だそうなので、これで認められて次回作もがんばって欲しい!


05.07.23 国際Dシネマ映画祭

2004年/アメリカ/85分/DV
監督:グラハム・ロバートソン
出演:スコット・ガルブレス、ケリ・ブルーノ、デイビッド・ウリー

ブラザース

ブラザーズ 主人公ミカエルは優秀な軍人にして、美人な妻と二人の娘を持つ良き父親。ある日、刑務所から彼の弟ヤニックが出所する。家族と上手くうち解けられず、また自分のからに閉じこもる彼は苛立つ。そんな中、ミカエルに特殊な任務が下され、戦地に赴くが、彼の乗ったヘリは撃ち落とされてしまう。残された家族は・・・

適地での捕虜生活で、そこでの残酷な出来事で、トラウマを抱えてしまう主人公。そのことで、取り戻した家族との平穏な日々でも落ち着くことのできない毎日を送ることになる。そして家族は崩壊していく。
一方、一時、彼が死んだことになっていたうちに、弟が心を開き、残された妻を支えていた。周囲に理解されていないと思う弟は周囲に壁を作り傷ついていたのだが、同じく傷ついた兄嫁と交流することによって立ち直っていたのだった。

戦争によって起こる二次災害というか、後遺症のような心の病をとらえたこの作品、戦地でのシーンも必要最低限で、追いつめられていく主人公を自然に描いている。
戻ってからの人間関係も、妙に愛憎劇があるわけで無く、あくまで自然に、夫婦関係、兄弟関係を通して、戦争のむなしさを描いている。

いかにしっかりした人間でも、狂気の中に置かれれば、正気を失っていく。逆にすさみきった人間でも、心を開けば立ち直れる。そして、同じような心理状態に置かれればどんな状況も理解できるということを教えてくれる。

有名どころはサラ役のコニー・ニールセン。「ディアボロス」や「ミッション・トゥ・マーズ」、「グラディエーター」、「ハンテッド」などで国際的に活躍しているだけあって存在感がある。その他のキャストも負けていないので、バランスがとれている。

ちょっと地味だけど、単館レベルで上映してもいけるのでは、という秀作じゃないかな。


05.07.18 国際Dシネマ映画祭2005

2004年/デンマーク/110分/HDCAM
監督:スサネ・ビア
出演:ウルリク・トムセン、コニー・ニールセン、ニコライ・リー・クォース

サマリア

サマリア 刑事である優しい父親と2人暮らしの女子高生ヨジンと親友のチェヨン。二人は海外旅行に行く夢のためにチェヨンが売春、ヨジンが見張り役をしていた。ヨジンはチェヨンが売春することを良くは思わず、心配するのだが、彼女はそんなに悪いものではないと、相手は悪い人では無いとも言い、いつも笑顔で答えるのだった。しかし、ある時、ヨジンが他のことに気をとられている隙に警察に踏み込まれ、チェヨンは窓から飛び降りて死んでしまう。罪の意識にさいなまれる彼女は、もう一人成り代わり、彼女が相手をしてきた男たちと売春行為を始める・・・

少女二人と、父親の行動を通して、悪循環していく現実を淡々と描いている。

いつも笑顔を絶やさないチェヨン。彼女は平気で、むしろ楽しむ様に売春行為を重ねていく。もちろん海外旅行に行くとという夢もあるのだが、何か達観しているよう。自分をインドの聖女にたとえ、行為そのものを肯定している。そして、運命であるかのように死んでいく。息絶えるまで笑顔で。

チェヨンの死により、売春に否定的だったヨジンもまた、罪を償うのか、彼女を弔うのか、自らを罰するように売春を始める。チェヨンと同じ相手たちに、いつも笑顔で。そこには喪失感もあり、チェヨンの気持ちを理解したいという想いもあり、また単純に自分がしている行為への嫌悪感もある。しかし、そんな彼女の行動を父親も知ることとなり・・・

全体的に暗いトーンで、いまどきにありがちな現実を直視して、問題定義をしているよう。
まだ成長過程である彼女たちには自らの行動について、善悪の判断は薄く、流されやすい。その先がどうなるか深く考えず。母親のいない家庭であることも一因なのかな。あまり触れなかったが、父親の怒りというか、自分のふがいなさにどうにもできない彼の行動もまた悲しい。

ラストの見方はどうなのだろう?残酷なのだが、子離れというか、親離れというか、とにかく自立に向かっていくようだった。ヨジンの成長を描いてるとも言えるのかな。それにしては、最後まで、まだまだ幼さを残した表情をしていたように思う。
ちょっと負の方向に強烈でどんよりしてしまった。ヨジンのその後はどうなるんだろう?


05.07.12 映画館

オリジナルサイト
http://www.samaria.jp/