ナイト・オン・ザ・プラネット -4ページ目

パッチギ

パッチギ 1969年、京都。地元の高校生・康介は、ある日、親友の紀男と一緒に修学旅行で来ていた九州のワルと朝鮮人学校の生徒のケンカに巻き込まれる。2人はバスまで倒されてしまったことで、ニュースになってしまったこの出来事をテレビで見た担任教師に朝鮮高校に親善サッカーを申し込みに行くよう言われる。こわごわ出かけた康介だが、音楽室で
偶然見かけたフルートを吹く少女キョンジャに一目惚れ。番長のアンソンの妹であることも分かったのだが、それでも仲良くなりたい一心で彼女が吹いていた曲「イムジン河」を弾くためにギターを始める康介だった・・・

物語は主人公の康介が好きになった在日朝鮮人の少女キョンジャへの想いから行動することで進んでいく。しかし、ことは単純には進まず、テーマソングである「イムジン河」のように、康介の前には越えなければならない大きな河が流れているのだ。

時代背景は1960年代の終わりで、日韓国交正常化してあまり経っていない頃。在日朝鮮人と日本人の間の溝も今より深く、学生同士のいがみ合いはもちろん、普通の生活でもかなりの差別心が残っている。
「イムジン河」の弾き語りで、キョンジャの家族や仲間たちにいったん認められた康介だが、否応なしに、この壁にぶつかることになる。

このことは、映像やセリフの端々にも現れていて、たとえば、川の畔でフルートを練習しているキョンジャを見つけた康介がわざわざ服のまま川を渡り、ずぶぬれで告白したときに彼女は、「もしも結婚することになったら、朝鮮人になれる?」と問いかけるのだ。
流れる川とセリフの「河」が2人の間に流れているのである。
この後、さらに深刻なシーンも待っている。

こうした背景を下敷きにして、物語は進んでいくが、もちろん重いばかりではなく、ケンカのシーンや彼らの普段の生活の中での話も折り混せ、楽しませてくれる。
アンソンたち朝鮮高校のワルと対立する高校空手部のケンカのシーンは、ときには派手で面白く、勢いがある。
彼らの普段の会話や行動からは、当時の風俗がかいま見えて、実際その時代をよくは知らない自分でも楽しめる。オックスのライブとレオポンは見てみたい!
あとオダギリジョー演じる坂崎のカッコが・・・

井筒監督が普段ほえているだけのことはあるなと思うできばえ。まず物語のベースの部分をしっかり作って、その上に、それに係わるストーリーを重ねて作っている。動機も行動も必然だし、きれい事だけではなくどろどろした部分も描かれていて、終わりは希望的、意外とかわいいところもある。ただの不良学生の映画では無く、ただの恋愛映画ではなく、ただの社会派映画でもないのだな。

俳優も若手、ベテラン問わずみんなそれぞれの持ち味を出し切っている。

まだまだ書き足りないところたくさんあるので、興味のある人は見て確認してください。
このご時世、見ておいて損はない1本なので。
井筒監督から「パッチギ」喰らいました。


05.07.12 映画館

オリジナルサイト
http://www.pacchigi.com/

スターウォーズEP3 シスの復讐

SWEP3_P 前作から3年、共和国と分離主義者の戦いは全銀河に広がっていた。そんな中、マスタージェダイとなったオビ=ワン・ケノービと若きジェダイ・アナキン・スカイウォーカーは二人で戦いに身を投じていた。

祝(悲しい?)SWの最終作。やっと締まりましたね~。
とりあえず、アナキンがベーダーのマスクかぶってくれた時点で満点です!

アナキンがダークサイドに落ちる=ダース・ベーダーになる悲劇的結末を描いたこの作品。まあ、結末は誰でも知っていることなので、その必然性をどう描くか、ベーダーになるまでをどう盛り上げていくかがポイント。

とりあえず、のっけから宇宙戦闘シーンのこれでもかという艦隊戦でまず気分を盛り上げてくれる。
ジェダイ・インターセプターに乗ったアナキンとオビ=ワン。まずは最高のパイロットだったという腕を存分に見せてくれるアナキンと乗り物嫌いのオビ-ワンの対照的なこと、ほほえましい。この名コンビぶりが後の悲劇を大きくすると思うと何ともいえない。
次に不安を誘う事柄。アナキンとパドメの関係では、すでに身ごもっているパドメがいつも心配する中、アナキンもまた、彼女についての悩みを抱える。アナキンとパルパティーンの関係。常にアナキンをバックアップするパルパティーンはいつも彼に不安を投げかける。常にダークサイドの罠が待ちかまえている。
そんな中、新たな敵キャラ、グリーバス将軍を倒すため、オビ=ワンが単独で潜伏先に派遣される。いつも先を急ぐアナキンをたしなめてきたマスターと離れるアナキン・・・そして、ついに・・・EP4でオビ=ワンが語っていた出来事が起こる!
始まりはメイス・ウィンドウ。そして次々と・・・

SWEP_03
「選ばれし者だったのに~~~!」
この一言につきます。

とにかく、終わった時の満足感。達成感。やっと終わったぁ、繋がったな~という感じ。
下手な感想書いてもしょうがないんじゃないだろうか。でもこれって、全作見てる人の感想だな。
SW全作に言えることだけど、連続した話とはいえ1話ごとに一応完結しているので、他の話を見ていないからとは言わず、ここから見ても面白いかも。

ラストのEP4への橋渡しのシーンは帳尻合わせなんて言われるけどご愛敬。ロボットなんだからいつでもリセットできるんです。白い廊下で感動です。名前なんて自然と浮かぶものなんです。窓からデス・スターが見えればいいんです。ついでにモフ・ターキンが見れていいんです、二つの太陽がいいんです・・・うーん、尽きない、ははははは。

贅沢言ったらキリがないし、突っ込み入れたらキリがない。
本題はアナキンがダークサイドに落ちる話だから、あとはルーカスがおまけを付けてくれたと思いましょう。
いや、話がおまけで映像が主題だったかな?

SWEP_02
そうそう、惑星キャッシークとチューバッカ&ウーキーたちも見れましたね~。

だめだ、グダグダ、記事が締まらない!!!

まあ、とにかく次は3Dバージョンでどんな修正があるか楽しみに待ちましょう、DVDはおまけ映像アリかな?ダコバとか。


05.07.03 映画館

オリジナルサイト:SW JAPAN.com
http://www.starwarsjapan.com/

2005年上半期 映画館で見たもの

「コード46」で始まり「スーパーサイズ・ミー」で早くも2005年の前半が終わってしまった(といってももう8月、早く記事にしろよってところだが)。今のところ43本。のべならもう少し。がんばって映画館に通っているつもりだが、年100本は無理なのか!?
ほとんど名画座で見ているので、2004年以前の作品が結構混ざっているが、最近一生懸命初日で見ようという気合いも薄れてきた自分には合っているかも。世間的に、ハリウッド映画が落ち目のようだが、確かによっしゃ、見るぜ!というものが少ないような気がする。一時期の大作乱発と、CG慣れで感動が薄れてるのかも?今のうちにがんばれ邦画!ってとこなのかな。まあ、良い映画はたくさんあるわけだし、いろんな国の作品に目がいって、かえって良い傾向かも。


見た映画とひとこと

6/28 スーパーサイズ・ミー   身近な恐怖!よく食べたスパーロック!!
6/28 マシニスト   骨と皮のクリスチャン・ベイル。役者魂。
6/25 エターナル・サンシャイン     逆回転の恋愛。ネタと演出が良かった。
6/24 モーターサイクル・ダイアリーズ     ガエルの眼差しがカッコイイ。骨太。
6/18 バットマン・ビギンズ   ムキムキのクリスチャン・ベイル。これも役者魂。アメコミなの?
6/14 きみに読む物語   一生ものの恋愛。。。
6/10 シルヴィア   不器用な才能。せつない。
6/8 コーヒー&シガレッツ   ゆるゆるした空気。。。ゆるゆるした映像。。。
6/3 エイリアンVSプレデター   単純・楽しい。次は何が対決するんだろ?
6/3 スパイ・バウンド   派手さはないがそこそこ楽しめる。バンサンとモニカ、さすが夫婦。
6/2 サイドウェイ   家でワインでも飲みながらでもいいかも。枯れた魅力もいいのだ!
5/24 ネバーランド   家族の絆とおとぎの世界。さすがはジョニー・デップ。
5/17 靴に恋して   女の人生、まだまだこれから。靴も楽しめます。
5/11 イブラヒムおじさんとコーランの花たち   おじさんの存在はでかかった。オマー・シャリフいい味だしてる。
5/6 恍惚   エマニエル・ベアールVSファニー・アルダン
5/6 ボン・ヴォヤージュ   イザベル・アジャーニ若すぎる! うーんフランス映画。
5/3 約三十の嘘   舞台そのままの密室劇。たのしい。。。
5/3 ニュースの天才   ここでもダークサイド、ヘイデン君。
4/20 らくだの涙   のんびりほのぼの、モンゴルの家族とらくだたち。。。
4/20 ディープ・ブルー   海はひろいな、大きいな~。家の画面じゃ収まりません!
4/18 赤いアモーレ   これも運命なのか?ペネロペ熱演。
4/15 ブエノスアイレスの夜   辛い過去とある意味ヘビーな現実。ハッピーエンド?
4/10 天上草原   壮大な自然と不器用な疑似親子対話。感動。。。
4/5 スウィングガールズ   ジャズやるべ!
4/4 巴里の恋愛協奏曲   コミカルな恋愛オペレッタ。
3/17 クリクリのいた夏   幼き日の人間ドラマ。バックの自然が思い出をよりきれいにしている。
3/15 ホワイト・ライズ   交錯する想い。運命の出会いは障害を越える。
3/15 エイプリルの七面鳥   病気のママのために奮闘する放蕩ムスメ!
3/9 春夏秋冬、そして春   人間の人生は輪廻なのだ。深い。。。
3/9 2046   不器用な非現実の世界。雰囲気重視。
2/22 やさしい嘘   おばあちゃんがカワイイ。何ともいえない3世代母子。
2/18 砂と霧の家   全てを失った先に何が見えるのか?
2/12 テイキング ライブス   良くも悪くもハリウッドなサイコキラー。アンジーもイーサンも雰囲気は良い。
2/9 父、帰る。   深く考えると深みにはまる。シンプル・イズ・ベスト。
2/8 ピエロの赤い鼻   戦時下の勇気と現実。後世に伝えていかなければいけないこととは。。。
2/5 隣のヒットマンズ   コミカルなヒットマンと悪友?のコンビを楽しみましょう。
2/5 ヴィレッジ   シャマランのトワイライトゾーン。次回作はどうするのかな?
2/4 髪結いの亭主   かれの理想的な人生。悔いなし?
1/28 バレエ・カンパニー   華やかさの裏にあるシビアな世界。
1/26 堕天使のパスポート   底辺の非情な世界と無償の愛。  
1/11 アイ・ロボット   ロボットが自我に目覚めるとき・・・
1/9 Mr.インクレディブル   哀愁漂うスーパーヒーロー、復権!
1/4 CODE46   灰色な未来に求める人間味。



しかし、つかれた。。。相変わらずひとことぐらいでも難しい。あとで修正する可能性大???

さて、2005年後半もがんばって映画館に行こうかな。。。

コーヒー&シガレッツ

C&C コーヒーとタバコのある空間。そこで繰り広げられる様々な会話、人間模様・・・

コーヒーとタバコのある風景。待ち合わせや、ちょっとした出会い、暇つぶしであったりと日常ありがちな風景を同じシチュエーションで映しだす。

・変な出会い:ロベルト・ベニーニ+スティーブン・ライト
・双子:ジョイ・リー+サンキ・リー+スティーブ・ブシェミ
・カルフォルニアのどこかで:イギー・ポップ+トム・ウェイツ
・それは命取り:ジョー・リガーノ+ヴィニー・ヴェラ+ヴィニー・ヴェラ・ジュニア
・ルネ:ルネ・フレンチ+E・J・ロドリゲス
・問題なし:アレックス・デスカス+イザック・デ・バンコレ
・いとこ同士:ケイト・ブランシェット+?
・ジャック、メグにテスラ・コイルを見せる:メグ・ホワイト+ジャック・ホワイト
・いとこ同士?:アルフレッド・モリーナ+スティーブ・クーガン
・幻覚:GZA+RZA+ビル・マーレイ
・シャンパン:ビル・ライス+テイラー・ミード


どのストーリーもゆるゆるした空気が流れている。
ケイト・ブランシェットが好きなこともあり、「いとこ同士」の掛け合いはお気に入り。「?」がいい味だしてます。
他も、ブシェミやマーレイはとぼけた雰囲気がいい感じ。「いとこ同士?」他のテスラ・コイルの話はどこから来たのやら・・・

ジャームッシュらしい短編集。好き嫌いがわかれるので、彼の作品を見たことがなければ好きな出演者とかで見てみるのもいいかも。
コーヒーでも飲みながら見てください。。。


05.06.08 映画館

オリジナルサイト
http://www.c-cigarettes.com/

モーターサイクル・ダイアリーズ

モーターサイクル01 1952年1月。23歳の医学生エルネストは年の離れた29歳の友人アルベルトと、彼の運転するバイク・怪力号(ノートン500)で8000kmにも及ぶ南米大陸探険の旅に出かける。アルベルトは30歳までに海外旅行をする夢の実現のため。エルネストは一応、ハンセン病の実情を見に行くとという目的のため。

若き日のエルネスト・ゲバラ・デ・ラ・セルナ、後のチェ・ゲバラの旅と友情の物語。

はじめは親友同士の二人旅といった風情。
エルネストはまじめで真っ直ぐで冒険心にあふれた青年。
アルベルトはくだけた雰囲気で女性に弱いタイプだが、やはり冒険好きな男。
この二人が、言い合いしながらもマイペースな旅をしていく。

アルベルトは、どちらかというとせっかくの旅だからお気楽に行こうよ、という感じなのだが、エルネストはしっかりと目的を持って計画性的に旅をとまじめさが先に立っている。それでも途中で遠く離れた恋人に会いに行き想いを確認したりと若さが先走る。しかし、その後のいろいろな出来事や出会いが、彼を変えていく。

モーターサイクル02 初めはお金が底をつき、出任せでその場しのぎの旅を続けるが、その中で出会う病人を助けられないことで己の無力さを知ったり、信じていた恋人に別れられ落ち込んだり。


モーターサイクル03 その後、バイクも壊れ、チリの砂漠を歩いていたときに出会う夫婦。共産党員というだけで、警察に追われて命さえ危ない彼ら。ペルー・クスコで出会う不当に搾取されたインディオたち。マチュピチュの遺跡を越え、リマでハンセン病の権威であるペッシェ博士に出会い、衣食、お金、思想を学ぶ。そして、サン・パブロのハンセン病の病院。ここでの医師、シスター、そして患者との関わり合いの中、病気や差別と向き合う。


以前見た「アドルフの画集」を思い出したが、成長の過程で出会う人間やタイミングでかなり人生が変わるものだなと思ってしまう。もちろん「アドルフ~」は脚色が多いので単純に比べられないが。基本的な人間性-屈折しているか、真っ直ぐか。流されやすいか、そうでないか-にもよるのかな。

ガエル・ガルシア・ベルナルがエルネストを好演。
革命家の若き日の物語として見るもよし、青年から大人への成長の物語として見るもよし。
秀作。チェ・ゲバラの原点。


05.06.24 映画館

オリジナルサイト
http://www.herald.co.jp/official/m_cycle_diaries

SKIPシティ 国際Dシネマ映画祭2005

D-シネマ 月曜日に「SKIPシティ 国際Dシネマ映画祭2005」に行った。

この映画祭は、これから主流となる、「デジタルシネマ」をテーマとしたコンペティション映画祭で、期間中に、長編・短編のコンペティション部門、シンポジウム、Dコンテンツ・マーケットなど、各国からゲストを迎えて開催している。
期間は2005.7.16(土)~7.24(日)。会場は埼玉県川口市にあるSKIPシティという映像複合施設。

会場の雰囲気は、できてまだ2年ぐらいしか経っていないのでとてもキレイで気分がいい。ちょっと駅から離れているのが難かもしれないが、まあJR川口駅から無料バスが出ているのでそんなに苦にならない。

とりあえず、コニー・ニールセン主演のデンマーク映画「ブラザーズ」を見てきたのだが、結構空いていたのでゆっくり見られて良かった。当日券でも1本600円なので結構お得。長編、短編とも低予算のミニシアター系なので、その手の作品が好きな人にはお勧めかな。
オープニング上映の招待作品の「サマータイムマシン・ブルース」(本広克行監督、出演:瑛太 上野樹里 佐々木蔵之介)意外は、比較的空いているそうなので、特に平日行けるなら(もう、夏休みなのかな?)余裕で見れそう。

各国の秀作がそろっているようなので、たまにはのんびりこんなのもいいかも。
個人的には空いてるままのほうが見やすくていいのだが。。。

公式サイト
http://www.skipcity-dcf.jp/index2.html

坂本龍一と常盤貴子の対談

夕食後、何となくテレビをつけると、二人が対談してた。
坂本龍一と映画音楽みたいなお題だった。

なんで、この二人なのかな~と思ったら、「星になった少年」の音楽担当と出演者だった。
柳楽優弥主演の実話を元にした感動ものらしい。
常盤貴子が意外と仕切り上手だった。へたなタレントより上手い!なんて変なところに感心。
最後に教授によるテーマ曲の演奏があったが、つかれた体に心地よかった。。。

その後、チャンネルを変えると、今度は筑紫哲也とおすぎがおすすめの映画を紹介してた。
結構、よさげな映画がいくつかあった。

・・・ここんとこバテ気味で映画見るペースが落ちてたので、もっと見なさい!と言われてる気分だ。
何見ようかなぁ。

ジェダイの復讐 → ジェダイの帰還

SW_DVDパッケージ 今日はテレビで「スターウォーズEP6 ジェダイの帰還」をやっていた。

このEP6、元々公開時は「~ジェダイの復讐」というタイトルだった。
これは本国のタイトルが当初「Revenge of the Jedi」だったためなのだが、ジェダイは復讐しないという理由から本国では公開直前に「Return of the Jedi」に差し替えられていた。日本ではすでに「~復讐」大々的に宣伝していたためそのままになっていたのだが、昨年のDVD-BOX発売を機に邦題も「ジェダイの帰還」に変更された
実はこのとき、タイトルだけでなく、ラストに霊体で現れるアナキンがヘイデン・クリテンセンに変更されたのだった

話は戻って、今日の放送は結構気をぬいて見ていたので、なんか吹き替えの声がちょっと変わってるな~とか、このあたりだと、だいぶマーク・ハミルとキャリー・フィッシャーが老けてきたな~とか、特別編は戦闘機の数が増えて宇宙戦が派手でいいな~とか思いつつ、ぼけぼけしていた。
で、例のラストシーンになって初めて「うぉー、アナキンがヘイデンだ!」と、これ「~帰還だと、、、見て良かった。。。

しかし、テレビ欄は「~ジェダイの復讐 特別編」。こらこらTBS!ちゃんとしなさいよ!
でも、実は見たこと無かったので、正直、うれしいのだった!

マシニスト

マシニスト 不眠症で1年間も寝ていない男、トレバー。彼は機械工として働き、普通に生活はしているが、極限までやせ細り今にも倒れそうな雰囲気。
その為か、彼はしなければならないことはメモにして壁日貼り付けていた。
ある日、ふと冷蔵庫のメモ見ると暗号のような絵とその下に何文字か書き込むように示した下線が書き込まれていた(※1)。だれが、何のために?
翌日、彼は見慣れない工員、アイバンに声をかけられるが・・・


謎のメモを発端にして、トレバーの周りで起こる不可解な出来事や事故が彼を追い込んでいく。
彼は、何者かに陥れられていると思い、必死にその人間を捜す。

要所要所で絡んでくる謎の男アイバン。赤い車に乗り、工員だと名乗るがだれもその存在を知らない。
常連となっている空港のカフェのウェイトレス、マリア。彼に好意的な彼女と彼の息子とともに遊園地に行くが息子が持病で倒れてしまう。
親しい関係にある娼婦、スティービー。彼女の部屋で見つけた写真にアイバンが写っていため彼女と言い争いになる。

これらのことや他に起こる全てのことがある答えに絡んでいる。
そこかしこに隠れているキーワード。それは彼の会話の中や行動、果ては幻想の中にも存在する。いったいなぜこんなことになったのか?
そもそも、なぜ彼は1年以上も不眠症に悩まされているのか?

トレバー役のクリスチャン・ベイルのやせこけ方が半端じゃない。約30キロものダイエットをしたそうだが、医者からここまで落としても大丈夫だろうと言われた体重のよりさらに10キロ近く!もやせている。少し歩いただけで疲れてしまうというその体つきはまさに骸骨。目が落ちくぼみ、ほおは痩け、あばらが浮き上がり、劇中その体を強調するようにおどけるシーンがあるのだが、笑えるような笑えないような・・・単純に食事を抜いて実現したそうだが、役者魂というか役者バカというか、とにかく命がけなのは間違いない。彼の存在だけで半分以上映画が成り立っている。
ここから「バットマン・ビギンズ 」の体格まで短時間で戻したのかと思うとすごすぎる!

作品としては「ファイト・クラブ」や「メメント」の空気がただよっている。
ちょっとダークな色遣いの画面がまた何かおどろおどろしい雰囲気をつくりだしてる。
どれが現実でそれが幻覚なのか?主人公が疑心暗鬼になりながらも、首の皮一枚のところで自己を保ちながら謎に迫っていくこの映画、サイコサスペンスもネタがつきてきた感がある中、ちょっと違った物語の要素を取り入れてうまくまとめている。

最高に面白いとまではいかなくても、そこそこの秀作。
クリスチャン・ベイルの姿を見るだけでも一見の価値あり。彼のファンならなおさら買いかな。



※1:ハングマン・ゲーム。首つり人形の絵が完成する前に隠されたキーワード当てれば勝ちという、アメリカで広く伝わるゲームだそう。



05.06.28 映画館

オリジナルサイト
http://www.365sleepless.com/index.html

スーパーサイズ・ミー

スーパーサイズ・ミー 映像制作を仕事にするスパーロックはある日、こんなニュースを目にする。

--肥満に悩む2人のティーンエイジの女性が原因はマクドナルドにあると訴訟をおこし、大量に食べたのは本人の責任として敗訴、マクドナルド側は「自社の提供する食品の栄養バランスと肥満との影響は全くない」とコメントした。--

一見バカげているこのニュースに食いついた彼は、双方の言い分を自ら実証、映像に納めることにする・・・


監督・主演?モーガン・スパーロックによるドキュメンタリー。
自らモルモットになって食べる食べる・・・
そのルールは、
①店内に存在するもの意外オーダーしてはならない
②「スーパーサイズ」を進められたら断ってはいけない
③すべてのメニューを必ず一度は食べる
④朝・昼・晩の3食全て残さずに食べなければなけない
さらに、アメリカ人の平均的な運動量にあわせるために歩く時間も減らしていく。

アメリカに行ったことがある人ならわかるはずだが、ただでさえサイズが大きい世界の中のスーパーサイズは半端じゃない!リッターサイズのドリンクを片手にビッグマックより大きなバーガーとたぶんふつうの3倍ぐらいの量のポテトを食べるのだ、おえ~。
のっけから肥満大国まっしぐらの米国の状況やらファーストフード店の発展などの予備知識を織り込みながら映画は進行していく。

始める前、健康体だった彼が日に日に不健康になっていく様子がコミカルに描かれる。が、どう考えても危険な状態が続いていく。
3日目には胃の調子が悪くなり、なれない食生活にもどす場面も。そして一週間で早くもカロリー過多、体調不良を訴えだす。
最初は大丈夫だろうといっていた医者もドクターストップをかけられ、見守り続ける菜食主義者の彼女も心配して止めるが、彼は続けていく。


最終的な彼の体の状態などは映画で確認してもらうとして、面白いのは、最後の方ではバーガーを食べずにいられなくなること!バーガージャンキー!!そりゃ肥満の人間が増えるわけだ。
また、撮影がてら特に肥満度の高い州の店に出かけていくのだが、そこの店員がまた太った人だらけ。。。
海外で見かける、「頭と手首、足首のサイズは自分と変わらないのに体だけ妙にデカイ外国人」はこうして作られていくのね~、うーん、納得。

しかし、自分の生活に置き換えて見ても、お昼は外食でワンコイン生活を送っていることもあり、一時期は週一でマックを食していたこともある身・・・ま、要はバランスだよね~バーガーオンリーは考えられないし、健康診断が怖すぎる!そう、下手なホラー映画より怖いかも!


ドキュメンタリーという点では「ボーリング・フォー・コロンバイン」「華氏911」に続いてと思われがちだが、アメリカではこのジャンルも結構盛んみたいで、それなりの題材からどうでもいいようなものまでいろいろあるみたい。街のCD・DVD屋や書店でもドキュメンタリーコーナーがあるらしいので、これから行く機会のあれば、物色してみるのも良いかも。結構掘り出しものがあるかもしれない?


一方的に描かれているきらいはあるが、楽しげな雰囲気やおもちゃで判断能力の弱い子供にも人気があるなかで、冒頭の「栄養バランス」うんぬんを語るなら、道義的責任を問われてもしょうがないかな。実際、スパーロックもこの点を疑問に思ったようだ。

真偽はどうあれ、「スーパーサイズ」を中止に追い込んだこの映画、一見の価値あり。
別にスクリーンで無くてもOKなのでレンタルしてみては?地上波テレビじゃ無理だろうな~スポンサーを敵にまわせないから。。。

ジャンクフード嫌いの人はより嫌いに、そうでない人もそれなりに・・・


05.06.28 映画館

オリジナルサイト
http://www.supersizeme.jp/