銀飾 | ナイト・オン・ザ・プラネット

銀飾

銀飾 1920年代初めの中国。官庁の要人の長男ダオジンは、銀のアクセサリーで女装するのが好きなホモセクシャルだった。彼の妻ビーランは愛のない夫婦生活につかれ、若い銀職人シャオホンと不倫関係になる。隠れて付き合う二人だが、やがてダオジンの親に関係をしられてしまう・・・

絵に描いたような悲恋の物語。
まじめで仕事のできる若者が惚れたのは、身分の違う夫人。本来なら結ばれるはずのない二人だが、彼女もまた寂しさを抱え、彼に惹かれていくが、引き裂かれて、悲劇的な結末となるお約束の様な物語だが、時代背景のから来る身分差のはっきりしているところ、服装から建物までが物語を引き立ている。
密会する場所は花に囲まれて美しく、秘密めいた場所は薄暗く、要人の家庭は何かドロドロした空気が流れている。

演じる俳優もきっちり役柄をこなしていて、主役の2人はシャオホンの一途さ素直さ、ビーランの品の良さとかわいらしさが良く出ている。

監督のホアン・ジエンジョンは中国では映画賞を受賞しているベテランらしく、そつなくまとめている。

時代物で悲劇的な恋愛とかのシチュエーションに弱い人向きかな。


05.07.23 国際Dシネマ映画祭2005

監督:ホアン・ジエンジョン
出演:モン・イァオ、グ・ヤン、ワン・トンホォイ