ナイト・オン・ザ・プラネット -2ページ目

Mr.&Mrs.スミス

Mr&Mrsスミス ブラピとアンジー、やっぱりこの2人、華がありますね~。格の違いを見せつけられました。
スターが2人揃うと、グダグダになることも多いハリウッド映画のなかで、結構たのしい娯楽作。

序盤は、倦怠期を迎えた夫婦のなにかぎこちないシーンや、カウンセリングを受けるシーンなど、ちょっと間延びしてるかな~とも思ったけれど、いざ、お互いの隠していた素性-プロの殺し屋-がバレるや、物語のテンポが急にかわる。お互いが感じていた距離感の答えが一気に解けたところで、今度はすさまじい夫婦ゲンカ(実際はお互いを消す義務からなのだが)。ダンスをしながらのやりとりや、家を壊す勢いと言うか実際・・・のやり合い、、う~~ん、すごすぎる!

格好いいけど、ちょっと抜けているブラピとひたすらセクシーでカッコイイアンジー。こんな夫婦そうそういないだろうな~、なんて本当に付き合ってるみたいだけど、お似合いですね。

ミッション・インポッシブルな夫婦ゲンカのあるラブコメってとこですか。


06.01.08 映画館

オリジナルサイト
http://www.mr-and-mrs-smith.com/index.html

シンデレラマン

シンデレラマン 連勝街道を突き進む将来有望なボクサー、ジム・ブラドック。しかし、1920年、世の中は大恐慌に突入、株等に投資していた彼は、落ち目になってもドサ回り的な試合で食いつないでいた。やがて、右手のケガによりその道も絶たれるが…

タイトル通りのシンデレラ・ストーリーなのだが、そこに背負われた意味は重い。
ブラドックは、恐慌下の過酷な生活で、仕事をつかむのも一苦労。そんな生活の中でもけなげに彼を支える妻メイ、腹を空かせた子どもたちと一緒に生活していくためになりふり構わず、自分を捨てたプロモーターにお金を恵んでもらうまでになったとき、元マネージャーのジョーから、世界ランク2位の選手のかませ犬的な試合相手をたのまれ、喜んで引き受ける。彼にとっては家族との幸せな生活こそが全てだから。
そして、その想いが、ハングリーさが彼に勝利をもたらす。

こうしてリングに戻った彼は、やがて、恐慌下で貧困にあえぐ人々の希望になっていった。
彼の体を心配して試合をやめるように懇願するメイも、彼の思うようにと、励まし、送り出していく。

アメリカがどん底に墜ちていた時代、日本のバブル崩壊より数段上の貧困に襲われた人々の状況がリアルに描かれ、また、ボクシング映画ならではの闘争本能むき出しの試合シーン、ブラドックの目線、脳裏に浮かぶ映像、実話であることを差し引いても胸を打つものがある。

ラッセル・クロウの少しくたびれた、でも、リングに上がると鬼気迫る眼差しをもつ父親、レニー・ゼルヴィガーのけなげな、一歩下がりながらも力強く家庭を支える母親、かわいい子供たち、ポール・ジアマッテイの心根の良いマネージャー等々、良い雰囲気。

新年早々、久しぶりの映画館で良い映画、気分いいですね。。。


06.01.08 映画館

オリジナルサイト
http://www.movies.co.jp/cinderellaman/

トニー滝谷

トニー滝谷 ものごごろつくまえに母親と死に別れ、ミュージシャンの父親は全国を回るため、祖母に育てられたトニーが自然に物静かな、人付き合いの苦手な、だけど何かに没頭するような人間になっていく。大人なり、イラストレーターになっても同じように毎日を過ごしていくのだが、ある時、小沼英子という編集者に出会い、彼女の持つ雰囲気に惹かれ、結婚するのだが・・・

いやー、さすがイッセー尾形、役の作り込みかたが違うなぁ。こんな人いそうだな~と納得してしまった。主人公、トニー滝谷の一生を追っていくのだが、トニーその人になりきっているようだ。青年から中年まで演じているが、初めて感じる幸せへのとまどいや、うれしさ、その後の喪失感等々、年齢的な違和感も少なかった。
あの、遠い眼差し先はなにを見つめてるんだろう。

トニーの奥さんを演じるのは宮沢りえ。近年、日本の女優の中でもいろんな意味でキレイな人だな~と再確認。普段は普通の人なのだが、かなりな洋服フェチで、きれいな服を見ると買わずにはいられなくなる、また、それを自然に、彼女のためにあるかのように着こなす。なにかの喪失感の裏返しのように。
しかし、さすがの着こなしだな~と感心していたら、エンドロールで彼女専属のスタイリストがいたことを確認・・・うーん、なるほど。

青みがかった映像も、淡々とした西島秀俊ナレーションも主人公の人間性を表しているよう。
村上春樹原作だということは、本を読まない私としてはあとから知ったのだが、ストーリーより演じる二人の持つ雰囲気がよかったので、それで満足かな。


05.11.11 映画館

オリジナルサイト
http://www.tonytakitani.com/

父と暮せば

父と暮らせば 第二次世界大戦終戦から3年後の広島。図書館で働く美津江は、家の外で光る稲光におびえていた。そこへ押入の中から、彼女の父・竹造が声をかける。「座布団をかぶって、おとったんといっしょに押入に隠れれば大丈夫」だと。既に亡くなったはずの父は前週の金曜日、彼女の前に現れた。娘の恋を応援するために。しかし彼女はある理由から幸せになることを拒み続ける・・・

予備知識なしに見たのだが、結構良かった。
ほぼ、宮沢りえと原田芳雄の2人芝居で、たまに思い出すシーンで美津江が好意を寄せる青年役の浅野忠信がでてくるくらいで舞台みたいな演出だな、観客に対して多少、うったえかけるようなセリフ回しだな、と思ったらなるほど、元々は舞台劇だそう。なっとく。

戦争の傷跡を描く映画、広島ものということで、原爆体験を元に描かれる。
その直接的な怖さは、トラウマとなってあらわれ、その後に続く怖さは体の傷はもちろんのこと、二次災害的な心の傷を残している。
そこには、ハリウッド映画的な敵国・自国的な単純な善悪ではなく、根本的な生死に関すること-自分はなぜ生きているんだろう生きてしまっているんだろうと、ある意味原爆という事故に遭った被害者であるのに、自分の生きる価値まで疑うような精神的な罪悪感がもつようになる、そんな戦争の怖さが伝わってくる。

父の応援が娘を少しずつ罪の意識から解放していく、もちろん全て解放されるわけではないだろうけど。
ラストは一応、ハッピーエンドらしくなっているが、BGMは終始、静かなトーン。そして原爆ドームの映像。
普段、娯楽大作ばかり見ている人には特にお勧めしたいけど、見てくれるかなあ。


05.11.11 映画館

オリジナルサイト
http://www.pal-ep.com/father/

お酒バトン

有閑マダムさん からお酒バトン(最近何でもアリか?)のジョッキがまわってきたので飲んでみますかね~。


1. 酔うと基本的にどうなりますか。


はて?良い方に転がれば楽しいし、悪い方に転がれば説教するかも?なんて、端から見てるやつは笑ってたりしますが。
最近、限界がかなり低くなったので、家に帰ってからが・・・テンションが下がると途端に来ますね~、後悔先に立たずと言うか。。。

2. 酔っ払ったときの最悪の失敗談は何ですか。


失敗?うーん。電車関係ぐらいですか。
冬、電車で爆睡、終点でドア開きっぱなしで極寒の中しばらくほったらかしで、思いっきり風邪ひきましたねぇ。
あとは、お約束というか、起きたらすでに終電で降りたら全然見当違いの駅だったとか。

3. その時は、何をどのくらい飲みましたか。


中ジョッキ3杯、その後、熱燗・・・5本くらいですか。所詮その程度の器です。。。


4. 最悪の二日酔いはどんな感じでしたか。


風邪で40度の熱がでてるみたいな。これから会社行くの?みたいな。 


5. 酔っ払ったときに迷惑をかけた人にこの場で謝りましょう。


その昔、酔っぱらって足下見ずに、道ばたでアクセサリー売ってるど真ん中を横切りました。もちろん、思いっきり踏んづけました。ゴメンナサイ!

Q1. 今冷蔵庫に入っているお酒の容量は?


その他雑種 7本

スミノフ 1本


Q2. 好きな銘柄は?


ビールなら、ギネス、バス、コロナ、よろず日本のビール(特にエビス)

焼酎なら、黒伊佐錦、神の河、田苑、その他旨いと勧められたもの。普段はいいちこ。

あとは気分ですね~、梅酒とか杏露酒とか、いわゆる「酒飲み」では無いので、こんなもんです。


Q3. 最近最後に飲んだ店は?


水道橋の居酒屋。店員の聞き間違いが多くてイマイチだった。
でも、いまどきの居酒屋はどこでも、それなりに酒のメニューが充実しててうれしい。

Q4. よく飲む、もしくは思い入れのある5品


ズブロッカ、ホッピー、いいちこ、雲海、中ビンのビール
それぞれ理由があるんですが、まとまり無さ過ぎか?

よく飲むはQ2ですね。


Q5. ジョッキを渡す人5人

テキトウに考えます。5人はムリかな~。。。


メリンダとメリンダ

メリンダ ニューヨークのレストラン。劇作家たちのテーブルでは喜劇作家と悲劇作家が人生の本質は悲劇と喜劇どちらかで言い合っていた。そこで別の作家が知人に起きたある出来事を話す。そして、これは喜劇か悲劇か?と問う。そこで二人は同じ設定から喜劇と悲劇をそれぞれ語り出す。
ホームパーティーを開く夫婦の元へ現れた女性、メリンダを巡るストーリー・・・

ウディ・アレンが、ベースが同じでもこんな結末ができるんだよ!って得意げに見せてくれているよう。
悲劇編のメリンダも喜劇編のメリンダもマイペースなところは同じなのだが、どこか暗い影を引きずる悲劇編といつでもさわやかな喜劇編の彼女の表情が結末を予感させる。
悲劇も喜劇も主人公はメリンダの他にいて、ともに夫婦のどちらか。悲劇編は妻ローレル。育ちのいいお嬢さんタイプ。喜劇編は夫ホビー。三枚目で不器用な男。それぞれのキャラクターが、より、話の方向性をはっきりさせる。

悲劇の方は毒気のきいた、コメディの方はハッピーな結末が待っているのだが、結構紙一重な展開。世の中一つ間違えばどう転がるか分からないってことか?ウッディは喜劇編の方が好きなんだろうな。
メリンダ役のラダ・ミッチェルも喜劇編のほうがかわいいし。ホビー役はウィル・フェレルでもちろん似合っていたけど、ウッディでも似合いそうだし。
悲劇編はローレル役のクロエ・セヴィニーが悲劇のヒロインって感じで良いですね。

悲劇と喜劇が交互に進むのだが、切り替わりが急で、どっちがどっちだか分からなくなるところがちょっとあったので、もちょっと分かりやすくして欲しい。でも、おしゃれなニューヨークの街も含めて楽しめるかな。。。


05.09.14 映画館

オリジナルサイト
http://www.foxjapan.com/movies/melinda/

ベルリン、僕らの革命

ベルリン ベルリンのアパートで同居する2人の青年、ヤンとピーター。彼らは「エデュケーターズ」を名乗り、金持ちの家に侵入しては何も盗らずに家具などで、意味ありげに動かし、積み上げたりしては、何も盗むことなく、ただ、「贅沢は終わりだ」とメッセージカードを置いて去り、世間を騒がせていた。それは、彼らなりの貧富の激しい資本主義社会への抵抗だった・・・

生真面目なヤンと普通に生活をエンジョイするピーターは、一見ごく普通の若者だが、社会的に収入の少ない弱者でもあり、一般的に貧富の差が大きい社会の中で暮らしているからか、資本主義的な社会に反抗し、世間にメッセージを送ることに燃えている。「エデュケーターズ」としての行動は、彼らの若さからくる勢いもあり、危うさも含んでいる。その危うさが彼らを簡単にレールからはずしてしまう。
きっかけはピーターの彼女ユール。彼女もまた低賃金で働いている外国人労働者への待遇是正を訴える活動をしている理想家であるが、実はある理由も関係している。

後半、彼らは必死に自分たちを正当かしつつ、暴走し始める。誰しも理想を持っているし、若い頃は往々にしてより理想を求め、行動的であるが、それが行きすぎるどうなるかを警告しているようでもある。

背景には、ドイツがいまだに抱える、東西統一後の失業率の高さや、日本と同じような将来の補償制度への不安もあるよう。また、現在の成功者である金持ち層も、その昔、学生運動に身を投じた「若者」だったりする。

暴走や、内輪もめしつつも、最後には彼らなりに消化したのだろうか?そして、どんな「大人」になっていくのだろうか?
失敗しながら成長していく、そんな課程を描く物語。
「グッバイ・レーニン」に続いてダニエル・ブリュールが好演してますね。


05.09.02 映画館

オリジナルサイト
http://www.bokuranokakumei.com/

バタフライ・エフェクト

バタフライ・エフェクト 少年時代、ことある毎に短時間記憶を失う症状におそわれる主人公エヴァン。そのことを母親は心配して医師に相談する。それは精神病院に入院している父親の体質に関係していた。やがて青年になった彼はある日、たまたま読んだ昔の日記をきっかけにその体質-過去を変える能力に気づく。その後、幼なじみの女性・ケイリーと再会するのだが、彼女は暗い人生を送っていた。そして・・・

物語や設定は暗いトーンでサスペンス色の濃いバック・トゥ・ザ・フューチャーといった感じ。ただバック・トゥ~が明るいSFアクションコメディであるのに対して、こちらは恋愛サスペンスといったところ。
タイムマシン物にありがちな、主人公だけが全てをおぼえているというお約束な設定には、もともとが超能力だからという説明で全てかたづく。要は何でもありなのね。
それでも、徐々に明らかになる暗くてエグい少年時代の出来事や、ケイリーを救うために過去を書き換えてはどこかで失敗し、また書き換えるという繰り返しの中で、彼女を想うあまりの葛藤や、さらには他の友人、母親への影響も加わる悪循環からくるもどかしさなど、物語に引きつけられる。
タイトルのバタフライ・エフェクト:「ある場所で蝶が羽ばたくと、地球の反対では竜巻が起こる」という意味どおり、ちょっとした書き換えが一大事になるのだ。


主演はアシュトン・カッチャー。結構カッコいいのだな。しかし、デミ・ムーアと結婚ですか!はて、、、。

タイムトラベルものもパターン出尽くしたかなと思っていたけど、こういうアレンジだと楽しめる。アリですね。
せつないがこれはこれで、ハッピーエンド?とも言えるのかな。最後に主人公はせつない気持ちと一緒に少し大人に成長するのだった。
ちなみにエンディングは2種類あるらしく、DVDで見られるらしい。要チェックか。


05.08.29 映画館

オリジナルサイト
http://www.butterflyeffect.jp/

最近は、

記事にするのが1ヶ月遅れは当たり前なので、がんばって思い出しながら描いてることが多かったりする。ものぐさな性格とはいえ、もちょっと早く描きたいところなのだな。

ちなみに最近は、先週から早稲田松竹でやってるロード・オブ・ザ・リング:スペシャル・エクステンデット・エディションの3週連続上演を楽しんでいる。これはいわゆるディレクターズ・カット版で、DVDで見ることができるのだが、せっかく劇場でやっていてくれてるので、3回セット券を買って通っている。

しかし、とにかく長い!元々3時間前後の作品が平気で3時間半以上、王の帰還に至っては4時間以上だったりするので、お尻が痛いわ、眠くなるわ大変なのだった。
まあ、それでも、オリジナルを見たときに比べれば、ある程度の展開はおぼえているので「いつ終わるんだ~」なんてことはないのでかえって短く感じたりもする。
こう書くと面白くないのか?なんて思われそうだが、ぜーんぜんそんなことはなく面白い。要は見せ場的な場所や出来事が普通の映画の3倍はあるからなので、小説を読んだ人にしたらこれでも端折ってるそうな。あー怖。

キャストも多いし、物語の背景になることをおぼえるのも一苦労で、この役の人の名前はこうで役名はこうで、この場所は○○○で・・・等と思い返すのも大変。さらにレンタルしなきゃいけないのか???

ともあれ、楽しい映画なので来週も楽しみなだ!しかし、実際記事になるのはいつのことやら・・・

アイランド

アイランド 近未来の世界-人々は大気汚染のため建物の中で生活を管理されながら暮らしていた。そんな生活の中でのあこがれは、地上で唯一住むことのできる楽園「アイランド」。そこへ行く方法はときどき行われる抽選に当たることだった。その中の一人の反抗的な青年リンカーンはある時1匹の蛾を見つける。外は大気汚染されているはずだが?そんな中、親友の女性ジョーダンが「アイランド」に当選する・・・

自分がもしクローンだったら、しかも・・・という問題を提起した作品。
建物の中はみんな同じスーツを着て生活している、コンクリート壁に囲まれた無機質な世界。いかにも管理してますって雰囲気が怪しさ漂わせている。外の世界は最近の近未来物に違わずこんな感じになりそうと思わせる雰囲気の町並みがよい。
主人公の2人は裏の事実を知り、ひたすら逃げまくる。その逃亡の中でさらに隠された真実に迫っていくのだが、その逃亡劇が派手なアクションになっているので、娯楽性も十分ある。もちろん道義的な問題も訴えている。

惜しいところは、後発なだけに他の近未来映画のワンシーンを思わせるところが結構あるところ。「ガタカ」「アイ・ロボット」「マイノリティ・リポート」等々・・・アクションやサスペンス等よろずハリウッド大作物が行き詰まってるのはこの辺りが原因なのかな?単品で考えれば十分楽しめるのだけど。

ユアン・マクレガーとスカーレット・ヨハンソンのコンビはこの近未来の世界にきれいに収まっている。スティーブ・ブシェミなんかも相変わらずいい味だしている。お気に入りは捜査官役のジャイモン・フンスー。「アミスタッド」で黒人奴隷役やってた人だったのね!渋く、かっこよい。

作品のテーマを忘れそうになるぐらいの近未来アクション大作。とにかく逃げるのだった。。。


05.08.20 映画館

オリジナルサイト
http://island.warnerbros.jp/