メリンダとメリンダ | ナイト・オン・ザ・プラネット

メリンダとメリンダ

メリンダ ニューヨークのレストラン。劇作家たちのテーブルでは喜劇作家と悲劇作家が人生の本質は悲劇と喜劇どちらかで言い合っていた。そこで別の作家が知人に起きたある出来事を話す。そして、これは喜劇か悲劇か?と問う。そこで二人は同じ設定から喜劇と悲劇をそれぞれ語り出す。
ホームパーティーを開く夫婦の元へ現れた女性、メリンダを巡るストーリー・・・

ウディ・アレンが、ベースが同じでもこんな結末ができるんだよ!って得意げに見せてくれているよう。
悲劇編のメリンダも喜劇編のメリンダもマイペースなところは同じなのだが、どこか暗い影を引きずる悲劇編といつでもさわやかな喜劇編の彼女の表情が結末を予感させる。
悲劇も喜劇も主人公はメリンダの他にいて、ともに夫婦のどちらか。悲劇編は妻ローレル。育ちのいいお嬢さんタイプ。喜劇編は夫ホビー。三枚目で不器用な男。それぞれのキャラクターが、より、話の方向性をはっきりさせる。

悲劇の方は毒気のきいた、コメディの方はハッピーな結末が待っているのだが、結構紙一重な展開。世の中一つ間違えばどう転がるか分からないってことか?ウッディは喜劇編の方が好きなんだろうな。
メリンダ役のラダ・ミッチェルも喜劇編のほうがかわいいし。ホビー役はウィル・フェレルでもちろん似合っていたけど、ウッディでも似合いそうだし。
悲劇編はローレル役のクロエ・セヴィニーが悲劇のヒロインって感じで良いですね。

悲劇と喜劇が交互に進むのだが、切り替わりが急で、どっちがどっちだか分からなくなるところがちょっとあったので、もちょっと分かりやすくして欲しい。でも、おしゃれなニューヨークの街も含めて楽しめるかな。。。


05.09.14 映画館

オリジナルサイト
http://www.foxjapan.com/movies/melinda/