ナイト・オン・ザ・プラネット -13ページ目

ドット・ジ・アイ

スペインからある事情でイギリスに渡った女性カルメンは、職場で客に絡まれたところ助けられ、それが縁でつきあって半年の金持ちの男、バーナビーに結婚を申し込まれ受け入れる。しかし、独身最後の夜パーティーのルールでその場で選んだ男とキスすることになり、隣のグループでビデオカメラ越しに視線を送っていた男と情熱的なキスを交わしてしまう・・・

予備知識なしで見たので、最初は三角関係ものなのかな~と気を抜いていたら・・・あれ?何か違うぞ・・・と。サスペンス系だと。あわててスイッチを変えました。
カルメンが絶えず監視されている気配に怯えているのだけど、たびたび先込まれる少し粗いカメラ的な目線が効果的。また、カルメンのベースになる経歴が絡むことで第3者の存在を感じさせ、キットとその仲間関係、彼がいつも持つビデオカメラ、バーナビーの育ちの良さから来ていると思われる、よく言えば紳士的なカルメンへの態度、それぞれが交差してクライマックスへなだれ込んでいき、最後はある意味ハッピーエンド?かな。それぞれの人物像も服装や言葉使いで簡潔に分かるし、筋のまとまりもいいですね。

役者さん達もこの中から1人ぐらいは延びてきそうな感じがするし(延びなかったらゴメンナサイ)予想と違ったせいか、結構楽しめましたよ。

04.12.01 映画館

オリジナルサイト
http://www.dot-the-i.jp/

ドリーマーズ

1960年代後半の学生運動が盛んなパリで、アメリカ人留学生マチューは集団の中でひときわ目立つ女性イザベルと出会う。そしてその弟テオに紹介され、共通の趣味である映画を通して姉弟と仲良くなるのだが・・・

双子の姉弟と言うことを差し引いても仲が良すぎる、危うい関係の中に躊躇しながらも入り込んでゆくマチュー。異国の雰囲気、映画にはまる青年が魅力的なイザベルに惹かれ、姉弟に引き込まれていくのは運命なのか?また、姉弟だけの関係に新しい仲間を求めていたイザベルとってもにマチューとの出会いは運命なのか?映画の場面を再現しながら遊び、傷つきながらも楽しむ関係も、最後には・・・物語の背景で動く社会的運動の流れと隔絶された家の中はより対照的な世界。主人公がより大人になる過程の出来事ということなんだろうか???

個人的には何かもやっとしたものが残るラストで、話の内容もどちらかというと趣味では無いのだが、物語の流れがいいのといい意味での緊張感のある画で最後まで飽きずに見ることが出来た。時代背景が理解しているともう少し楽しめたのかも。

04.11.26 映画館

オリジナルサイト
http://www.herald.co.jp/official/dreamers/index.shtml

カンフーハッスル

「試写会にて」で様子を書いたカンフーハッスル!とにかく楽しいの一言につきる。少年ジャンプのマンガの様な世界を実写で違和感なく?やっている。内容は?と言えば「正義は勝つ!」「幼い日の心がよみがえる、感動のラスト」ぐらいなもので、後はひたすら怒濤のCG+アクション!!! 好き嫌いが分かれるでしょうが、単純にお楽しみください。

しかし、この手の話は日本のマンガでいくらでもやっているのにどうした日本映画界!先に作られてどうするの?少林サッカーの時も思ったけどがんばってくれ。もちろんキャシャーンのようなレトロモダンな雰囲気でメッセージ性を持たせたまあまあなのもあるし、見てないものでも、キューティーハニーやデビルマン等々、来年は鉄人28号とがんばっているのは分かるのだが、こう、突き抜けた、ひたすら勢いのある面白い映画を待っているのだ。

ここまで書いておいてなんだが、ピンポンがありましたね、そういえば。でも、もっともっと、この手の分野でアニメーションだけではないところ見てみたい。

04.11.24 試写会

オリジナルサイト
http://www.sonypictures.jp/movies/kungfuhustle/

指輪物語の会話

後輩(本の人)と私(映画の人)のここ1~2ヶ月ぐらい会話で。。。

後:先輩は「ロード・オブ・ザリング」見ました?
私:見たよ。
後:全部ですか?
私:うん、なんで?
後:いま読んでるんです~、○○の辺りまでいっててですね映画だとどうなってるんですか?
私:あ~そこね、そこはこうだったけ?その後さ、こうなって・・・
後:ダメですよ!そこから先はまだ読んで無いんです~

こんなことたまに繰り返しているうちに最近、読み終わったようだ。
本の人と映画の人の珍しい接点だった。
結構、「本でここでこんなこともあるんですよ」みたいな予備知識も教えてもらったり、「ゴラムはこんな声なんだよ『いとしいしと・・・』」「それ本と同じですね~」なんてこともあったりと、けっこう楽しかった。

試写会にて

カンフーハッスルの試写会の券をたまたまもらったので、見てきた。

会場は東京国際フォーラム。うーんこれが映画館だったら・・・2階席から見下ろしても余裕で大きい画面に音響、迫力満点!5000人試写会が収まるわけで、それ以上のキャパがあるのだから当たり前か。ちょっと堅めの座り心地のいい椅子いい気分。そしてゲストはっ監督・主演のチャウ・シン・チー。司会のフジテレビのアナのインタビューにまじめに答えていたのだが、通訳の人が絶妙で、たまにある変な間が笑えた。そしてとどめは、またまた出ました小川直也!ハッスルを勝手に使うな~といいながら芝居がかったいちゃもんをつけ、映画を観覧した後は感動したといって監督に失礼をわびつつ仲直り。そして5000人で映画にちなんで”カンフー”ハッスルをして無事終了。

うーん、おながいっぱいのイベントだった。

げんこつ団 極(キョク)

あまり舞台やライブは見ないのだがたまたま誘われて見てきた。なので有名なのかどうかも分からなかったりする。

内容はコントに近いコメディ(なのかな?)。テンポ良く進んでいくなかで、こんなことあるなというネタから、現実離れしたネタ等畳みかけるように続いていくのでなかなか楽しめた。最初は一つ一つのネタが独立しているのかと思ったら意外とつながっていたりと、なるほどって構成でした。ただ、全員女の子なのでちょっとズカっぽい空気が流れていて、実際、客層もそんな感じだったのはちょっと苦手なとこかなぁ。
でも、全体的にシュールでキレイめないい味出してるので、下品な系統がきらいな笑い好きの人、特に女性向けにいいのかな。

ともあれ、普段が映像ばかりなので、生の熱気というか、迫力というか、これからチョットずつ見るようにしようかなと思わせてくれた舞台でした。

04.11.21 観劇

アドルフの画集

若き日のアドルフ=ヒトラーとユダヤ人画商の物語。

人生はちょっとした出会いやすれ違いでこうも簡単に変わるものなのか・・・こういう物語は結構あるけど、題材がヒトラーともなると、何でこうなってしまうんだろうという思いが強くなりますね。もちろん元から持っているカリスマ性-演説の説得力というか、人々を引きつける言葉の力を持っているわけで、しかも時代背景もありその力を軍部に利用されて、映画の後の時代ではあの独裁者できあがってしまう・・・今の時代でも十分あり得ることだけに怖さを感じる。また、ヒトラーの画家としての面を引き出そうとするユダヤ人画商に妨害されずにあえていればどうなっていたんだろう。

あくまで映画の中のアドルフのイメージだけど、まだ若く、根が素直というか素直すぎるために、結果、軍部影響から独裁者の道へ進んでしまったけど、画商のバックアップをうけていつづければ、意外と大成した画家アドルフがいたかもしれない。少なくとも画商とすれ違わなければ、虐殺は無かったのでは???

話云々以上に考えさせられた映画ですね。

04.06.17 映画館

洋画の吹き替え

この前久しぶりにスターウォーズを地上波で見た。好きな映画は何回見てもおもしろいもんだ。

ところでリマスター版でやっていたせいか吹き替えが変わっていた。まあまあはまっているから違和感はないのだけど、何回目だろ?3~4回は変わっているはず。ルークの声を渡辺徹がやってたこともあったような気が・・・まあ、スターウォーズに関しては今までそんなに違和感があったこともなく、また、これといったはまり役はいない(と思う)のでどうってことは無いのだけど、他の作品ではあの人の声はこの人の吹き替えじゃなきゃね、って言うのが結構あると思う。私はクリント・イーストウッドは山田康夫なんだよな~、亡くなられてしまったのでどうしようもないことなんだけどね。

洋画はやっぱり字幕だよねって言う人が結構多いとは思うけど、吹き替えもいいんだよな。声優さんの腕にもよるけど、直接理解できる言葉で入ってくるから集中できるし、その映画を字幕で見て、あれ?こんな声だったんだ!みたいな感動やら違和感やらもあるので、2度おいしいみたいな・・・ちょと違うかな。ともあれ、吹き替えも味があるんです!

ラストサムライ

公開時に見逃してから、いつか見ようと思いつつ早・・・やっと見ました。

やっぱり映画館向きの映画だな。渡辺兼演じるサムライの村や合戦のシーン、江戸の街並み等々ひきの画がいい。迫力の伝わりかたも違うんだろうな~、見た人に感想聞きたいですね。
相変わらず、主役が似合う男トムクルーズ。人生に挫折した軍人オールグレンが日本で侍の村にとらわれ過ごしていくうちに侍の生き方にふれ誇りを取り戻していく様、クルーズ好みの役ですね。対する渡辺謙演じる侍、勝元。いかにも大将らしい迫力が出ていてまさにはまり役!変わりゆく日本を憂い、あくまで武士道に生きる男。オルグレンと会話をするときの目がいいですね、探りを入れるような会話の中で見せる表情。さすが主役を食っただけのことはある。

ハリウッドの映画にしてはセットや衣装なども日本の映画のように違和感が無く、かなり日本人スタッフの意見を採り入れたこともあるというもの。渡辺謙が英語が達者なことは天皇に使えているということで説明がつくのかな?侍の死に様に対する考え方や、小雪演じる侍の未亡人の姿もあの時代ならではものが感じられ、また現在失われた価値観に日本人なら感慨を覚えるはず。

この出来なら、海外より日本でうけたのも分かる気がする。

H16.11.20 レンタル

オリジナルサイト
http://www.lastsamurai.jp/

スパニッシュ・アパートメント

就職までの1年間、フランス人の学生が嫌々ながらスペインに留学、ヨーロッパの国々からの留学生仲間と同居することになる・・・。

ヨーロッパってこういうの普通なのかな?同居仲間達と騒ぎながらの生活がたのしそう。けんかもするし、困っていることがあれば協力する。主人公はそんな生活の中でなにかをつかんで成長していく。同居人はお約束のようにそれぞれのお国柄通り?の性格でベタだけどそれもまた話を面白くしている。アジアではこうは行かないだろうな~、想像してもかみあわなそう、アジアのどこかの国で日本人、韓国人、中国人等々が広いアパートで同居しながらの楽しい生活・・・遠い世界だ。意外とむこうの学生も羽目はずして遊んでたりするところは共感できるね、もちろん勉強するときはするよ的なキャラクターももちろん出ているが。

主人公は結構もてる役なのだが、髪型とかさえないような気がするのは私だけだろうか???パリっ子ってあんな感じか?あと、主人公の恋人役でオドレイ・トトゥが出演しているが、結構普通の役柄もいけるんだな。「愛してる、愛してない」しか見たこと無かったので、余計にいっちゃってる役の人のイメージが・・・めちゃくちゃはまってたもんなあの映画の役。

04.07.30 映画館

オリジナルサイト
http://www.foxjapan.com/movies/spanish/