ナイト・オン・ザ・プラネット -12ページ目

世界の中心で、愛をさけぶ

松本朔太郎の婚約者・律子は結婚を目前にしてあるカセットテープを見つけたことがきっかけで置き手紙を残して旅に出る。朔太郎は偶然その行き先が故郷の四国の街だと知り後を追うが・・・

過去を引きずる主人公が十年以上の時を経て、婚約者とともにその思いを消化していく物語。
故郷で高校時代の恋人、亜紀との思い出をたどる朔太郎。そんなにも長く思い続けられるなんてある意味、尊敬もの。でも一番幸せなときに失うと、ましてや、まだまだ純粋な頃だと自分も一生ものの思い出になるんだろうな。そんな経験、したくはないけど。
律子もまた記憶をたどるわけだけど、幼い頃の出来事とはいえ結婚前というタイミングもあり解決しなければ、と思い立つのも自然な流れで理解できる。

現在の朔太郎役の大沢たかおは、純粋な人のイメージに合ってます。「解夏」も見ましたが、映画俳優が板に着いてきたのでは。律子役の柴崎コウも、表情がいいですね、不器用そうな感じが出ていて。

現在を軸に思い出の中の映像として過去の物語が進行していく。要所で現在の映像が座し込まれるが、そこには朔太郎の何かもどかしさの残る表情。本当に純粋な気持ちで今まで引きずってきたのだな、という雰囲気がとても良く伝わってきます。
過去の朔太郎の森山未來、亜紀役の長澤まさみもぞれぞれ、クラスの人気者にあこがれる少年、人気者で優等生の少女を好演しています。

素直に感動する人もいれば、べたなストーリーだと冷めた人もいますが、奇をてらわない純粋なドラマもいいと思います。過剰演出も多い中でのシンプルなストーリー展開はかえって新鮮かも。

31日の最終回で見ましたが、2004年の締めにはまあまあな作品でした。

04.12.31 映画館

オリジナルサイト
http://aiosakebu.yahoo.co.jp/

下妻物語

都心から結構離れた田舎の街、茨城県下妻市。そこに住むロリータファッションにすべてを傾け、我が道を行く桃子とバリバリのレディースイチゴの友情物語。

いきなり軽トラに轢かれてキャベツと一緒に宙を飛んでる桃子のシーンから始まり、ロココ時代のフランスの解説、桃子の生い立ち等々、のっけから飛ばしているのでどっかで息切れするかな~と思えば、そのままの勢いで最後まで見れてしまった・・・面白い!

こんな両極端なキャラで友情の話がまとまるのか?最初は見た目で軟弱そうだと思っていたが、自分の信念を曲げない桃子にイチゴが惚れ込み、何かとつきまとうようになる。一方、他人に壁を作っていた桃子は、イチゴの強引なところを最初は疎ましく思うのだけど、その純粋な心にうち解けていく。意外と自然な流れでお互いの理解が深まっていって最後は親友になっていく。

物語は桃子の語りで進んで行くのだが、実際に話しながら、頭に浮かんだイメージをそのまま映像にしたかのような、解説や回想シーン、アニメーション、CGが楽しく、テンポ良く織り込まれていく。

桃子役の深田恭子は普段もロリータファッションでロココ話をしてくれそう。イチゴ役の土屋アンナもヤンキーメイクが似合って、いかにもレディースにいそうなかわいいいけど根性入ってるコを好演している。脇キャラも桃子のやくざ崩れ父親に宮迫博之、元ホステスの母親に篠原涼子、元ヤンの祖母に樹木希林。他、荒川良々、阿部サダヲ、生瀬勝久、岡田義徳等々、強力な配役が個性豊かに楽しませてくれる。

とにかく設定やキャラだけでも楽しめるし、2人の物語がしっかり描かれているので、結構感動できると思いますよ。こういう映画のカラーに抵抗が無ければおすすめかな。。。

04.12.21 映画館

オリジナルサイト
http://www.shimotsuma- movie.jp/

ハウルの動く城

近代化を迎えた西欧風の街で帽子屋を営むまじめな女の子、ソフィー。美女の心臓を食べてしまうという魔法使い「ハウル」の動く城が現れたとの噂が流れている。ある日、きれいな青年と出合うが彼は追われていたが、追っ手をまき、つかの間一緒に空中散歩を楽しむ。しかしその夜、彼を追いかける「荒れ地の魔女」に90才の老婆へ姿を変えられてしまう・・・

宮崎アニメの王道ですね。
色彩豊かな街の風景、柔らかなタッチの絵、独特のデザインのキャラクター達。そしておどろおどろしい動く城。動く姿は重量感があり、生きているよう。
主人公のソフィーが心の強い、良い意味での開き直りで、ハウルとその仲間に絡んで影響を与えていくことで物語が進行していく。宮崎さんはこういう女の子が好きですよね~。その行動力が周りに影響を与えて、最後はハッピーエンドというところでしょうか。サブキャラのかかしくんや魔法使い見習いの男の子がまたいい雰囲気を出してます。

ソフィーの声の倍賞千恵子は聞いていたより似合っていたので違和感が無く、ハウルの木村拓哉も前もって聞いていなければ気が付かなかったんじゃないかな。いかにもクールなハウルの声って感じのかっこよさが出てました。

04.12.25 映画館

オリジナルサイト
http://www.howl-movie.com/

スターウォーズEP3 予告編

先日「ハウルの動く城」で待望の「スターウォーズEP3」予告編を見た。

オビ-ワン(アレックギネス)が語る昔の出来事。
かなり悪役面になったアナキン。ダースベーダーの誕生?シーン。分かっているとはいえ、うーん感動!「コー-パー-」とおなじみの息使いが聞こえてきそう。
そのほかアミダラが子供といるシーン(?ルークとレイア出るのかな?)、火山地帯の俯瞰、オビ-ワンとの決闘シーン等々、いよいよ完結するのかと思うと待ち遠しいような寂しいような、SWファンにはたまらない予告編だった。

次の予告編はどの映画でやるのかな?つまらない映画でなければいいが・・・

最近、更新間隔が・・・

まあ年末で忙しいせいもあるのだが、かなりローペースな更新間隔。

空いた時間に他のブログおじゃましてると結構まめに更新されている。記事を読むと、おもしろかったり、切なくなったり、びっくりしたり、発見したり、感心したり、思わずコメントしてみたりする。ろくに更新しなくても、コメントくれたり、トラバしてくれたりする方もいらっしゃるので、また読みに行ってみたり、コメントしたりして・・・

結構これだけで楽しかったりするので少ない時間も無くなって、今日はもう終わり~なんて感じになる。でも順位を気にしなくて済むのでこの超マイペースも気に入っている。う~ん。

余裕が出来たら毎日更新だ~!なーんてもう出来そうもないかな。だってみんなのブログ、おもしろいんだものなあ。。。読む時間が足りないよ!

永遠の片思い

最初に主人公の男性、ジファンに手紙(写真)が届いたシーンとタイトルでそれなりにラストは予想できてしまうのだけど、それなりに切なさの伝わってくる映画でした。

5年前、ジファンと、おとなしめのスインと元気なギョンヒという女の子2人が出会い、友達になるシーン、その後の三角関係(?)が描かれますが前半は絵に描いたような恋愛映画。前半はあだち充のマンガのような付かず離れずの関係で、特に時計のシーンではからだがこそばゆくなりました。もちろん後半は微妙なバランス関係が崩れてきて・・・。時折差し込まれる現在のシーンでは、ジファンが、妹を見つめる少し大人になった面と昔の思い出に引きずられる面を織り交ぜた複雑な表情になっていて時間の経過よく分かります。素直な子だったのに・・・みたいな。
そして、最後はケリをつけるために(表現あってるかな?)ジファンは行動に出る。。。

まあまあかな、最後はぐっとくるものがあったし、まわりで結構泣いてる人いたんですよね~。
とくに毒のあるキャラがいるわけでもなく、妙な設定があるわけでもなく、展開のひねりもある意味王道で、きれいに描かれているところが逆に素直でいいのかな?日本とは少し違った街並み、あと、韓国映画なので同じような顔でも俳優の素顔をあまり知らないところとか3人とも普通っぽい(ファンの方、ゴメンナサイ)のがいいのかも。自分が見た中では「ジョゼと虎と魚たち」と対照的な感じかな。最近の邦画だと、ある程度主人公が歳をとってない限り、なにかしら設定やキャラにキワもの置きたがる傾向があるから(注:「ジョゼ~」は好きですよ!)。
俳優と言えばジファン役のチャ・テヒョン、「猟奇的な彼女」と同じく微妙なさえなさ加減が良かったです。

最後に、前にブログに書いたことにもめげず、韓国映画も見るぞ~!

04.12.13 映画館

オリジナルサイト
http://www.eien-kataomoi.com/

サムは・・・!

最近某映画サイトで「「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」のスペシャル・エクステンデッド・エディションが、日本だけ!来年2月26日から劇場公開されることになった。」との記事。上映時間は4時間超!!こりゃまたお尻が痛くなるけど見に行くかな~と思いつつリンクされていたオフィシャルサイトにいって、キャスト紹介のページを見ていると・・・「ショーン・アスティン/サム:「グーニーズ」(85)で俳優デビューを飾り、注目される。・・・」

なに、誰の役だ???少年役は間違いないだろうけど、チャンクかな?などと検索しまくって調べると、あらら主人公のマイキーじゃないですか!あのかわいかったマイキーが・・・といっても当たり前、20年近く前の映画だもんね~。と言ってる自分もかわいかった・・・はず?だ。。。

気づいてなかったのは自分ぐらいなんだろか???ともあれ、昔も今も大冒険しているサムなのだった。久しぶりに借りて見ようかな。

死ぬまでにしたい10のこと

トレーラーハウスで貧乏ながらも気のいい夫と子供達に囲まれて生活するアンはある日、体調の不良から自分の余命が短いことを知る。彼女は自分の人生を振り返りながら生きているうちにしておきたいことを10個考えて実行に移すことにする・・・

明日地球が滅亡するとしたら何する?とか誰でも話したことあるだろうけど、実際その立場に立ったらどうするだろう・・・。この主人公はしてみたかったことや心残りなことメモして早速実行に移すわけだけど、その内容はささやかなことであったり、家族や友人を思いやったことであったり、とても私的な願望であったり・・・。自分の病状を知る前も充実した生活を送っているのだけど、知った後の行動はとにかく自分の思いのままに突っ走る。。でも、いよいよというところではやはり子供のことが気に掛かって涙する。。。多分誰でもこうなんだろうな。ただ、最後まで誰にも話さないで逝ってしまうのは、残された人達もいつかは立ち直る(れるか?)だろうけど、うーん、、、というところ。あと、夫と子供達のためにしたことで、強引じゃないか?と思うこともあったが、これも死の間際では正しい、いや、しょうがない選択なのか?

主演のサラ・ポーリーを始め各配役がいい味を出してるから余計、そう思うのかな


04.04.23 映画館

オリジナルサイト
http://www.shinumade10.jp/main.html

韓国ブームの逆効果

今年は韓国の俳優や映画、テレビ等々ブームになりました。私も「猟奇的な彼女」や「シュリ」を見て結構面白いな、韓国映画もいいなと思っていた1人ですが・・・最近、なにやら拒否反応が。多分、世間が盛り上がりすぎてるのと、○○様報道とそのファンが熱狂的過ぎることに・・・朝の番組なんかでその手の報道を見ると・・・もうあっぷあっぷです。

もちろん映画には関係ないので見に行くのだけど、無意識にマイナスイメージを持っちゃってるんですよね、良くないことなんだけど。

私もミーハーなところが多分にあるのでどうこう言えないのだけど、もう少し沈静化してくれないかなーと思う今日この頃でした。

人体の不思議展

模型でなく本物の人体の断面や、血管だけの標本等々、媒体は忘れましたが特集を見て、いつか行かねばと思ってました。

会場にはいると早速目に入る人体標本。
はやる気持ちを抑えて、とりあえず入り口近くの標本の作り方から見てみると、体の水分を抜きつつシリコンを詰めて形を壊さないように作成するそうな(本当は真空にしたりとかもっと説明がされてます)。そして本題の標本へ。

人体の様々な部分を見せるために筋肉をむき出しにしたものだけでも数体はあったかな?外側や一枚めくった下やら人間が手足を動かせる仕組みがよく分かる。スライスしたものからは、上下方向から実際の断面状態が、目の位置、脳とのつながり、臓器の位置等々。病気に掛かった臓器からはたばこは吸うまいと思うような黒い肺や腫瘍が出来た臓器など。そのほか、ペースメーカーを付けた心臓、骨折後に金属補強した骨格、運動している体勢の標本、一番興味深かったというかビジュアル的にも圧巻だったのは1人分の血管!結構細かい毛細血管まで全身隈無く血が通ってることが実感できる。肺は真っ赤なサンゴの様でキレイ?だった。最後には実際に触ることの出来る全身標本と、実際の重量を感じられる本物の心臓の標本があり、満足のいく内容でした。

しかし・・・会場の雰囲気は明るいし、比較的生々しさ感じさせないとは言え、本物の人体なんだよね。大人の私が、最後の方はもういいかな~と感じたぐらいなのに、小さい子供が来てるんですよ・・・物心ついたかつかないかぐらいの子が。まじめな標本だけにいろいろな切り方をしてあるけど、素人目には遊んでるようにも見えるものもあるし、何よりできが良すぎて、顔かたちが判別できるものたくさんあるわけで、教育上どうなんだろう?興味本位に殺人を犯さないかすごく心配になります。。。これから見に行こうと思っている方はその辺りを十分考慮して欲しいところですね。

ともあれ、一見の価値アリの展示でした。

04.11.28 東京国際フォーラム