フライ,ダディ,フライ | ナイト・オン・ザ・プラネット

フライ,ダディ,フライ

フライ・ダディ・フライ うーん、岡田准一はかっこいいというか、セクシーというか、この手のジャンル(どの手だよ!)の日本の俳優の中ではトップクラスの一人なのでは?ガエル・ガルシアっぽい役とかもできそう。

この映画では、とにかくけんかの強い、プライドの高い、その実・・・なんて役だけど、ストイックな雰囲気がよいですね。


そして、堤真一。どこにでもいるふつうのマイホームパパであり、サラリーマンが窮地に立たされて・・・。すっかり、さえないおやじから、はい上がっていく様子をコミカルに演じている。テレビでクールな機長なんかやっていたのに比べると、だいぶ3枚目なキャラなのだが、楽しんでやっていそう。

映画の中ではさえなさを全面に押し出しているようにも見えるけど、実は弱さも強さも兼ね備える、本当の勇気を持った今時なかなかいないお父さんなのだった。


こんな二人を軸にして進んでいくこの映画、演出は漫画的であり舞台的で、いかにも合成な風景とかあったりするのだけど、絶妙なバランスで、CGっぽい空が嫌みにならなかった。
夕空を背に語る主人公2人のシーンなどは、ほのぼのしていて気に入っている。

ラストシーン。一つ突き抜けたおやじに、「飛べ!」と叫ぶ少年。おやじには一つ殻を破って、大空に飛びだした、そんなすがすがしさがあった。そんなおやじを頼もしく思っているであろう少年がそこにいた。
うーん、気分のいい映画だった。


05.11.30 映画館

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