エターナル・サンシャイン | ナイト・オン・ザ・プラネット

エターナル・サンシャイン

電車で移動中、何か気になる女性を見つめる地味目な男、ジョエル。なにげなくメモに彼女をスケッチしていると、その彼女・クレメンタインに声をかけられる。派手目な彼女とは一見、不釣合いなかんじだが、なぜか気になる二人・・・

物語はジョエルの別れた彼女が彼との思い出を記憶を消すことできる会社・ラクーナ社に依頼して消してしまったことから始まる。
まだ引きずっていた彼は、自分も記憶を消してしまおうとするのだが、新しい記憶から消して行くため、だんだんと良い思い出がよみがえっていくのだ。
もしも、辛い記憶を消せたらどうなるのだろう?という単純なことではなく、その課程で悪いことだけでは無く良かったこともあったのだと気付くこの世界、単純だけど、深い。

寝ている状態で消していくのでジョエルは夢の世界を渡り歩く。そこは幻想的で美しい風景あり、懐かしい思い出があり、消えていく記憶の中でのスリルあり、もちろん笑いもあり、楽しませてくれる。このあたりは監督のミシェル・ゴンドリーの映像センスとカウフマンの脚本によるところ。

配役も、地味なジム・キャリーと派手なケイト・ウィンスレットが対照的。ジムは彼らしいキャラクターも所々出てくるのでなるほどってところだったのだが、ケイトのほうは何だろう、ずいぶんイメージが・・・あのカラフルな髪の派手な姉さんキャラはいままでちょっと食わず嫌い気味だったわたしもちょっと好きになりましたよ。
「ネバーランド」を見てからそんなに経ってないのでよけいかな。
他にも脇役で、イライジャ・ウッドがあららという役をやっていたり、キルスティン・ダンストがノリの軽い女の子役で出ていたりと結構豪華。とくにキルスティンはキーマンでもあるので、彼女の行動は見逃せない。

ジョエルの頭の中の世界はつっこみを入れようと追えばいくらでもできるのだが、そういうところに重きを置いていない作品なので無視しましょう。
心の中と現実の世界が入り乱れてドタバタする世界は楽しいし、ロケーションもセットもキレイだし(浜辺の雪の中のシーンは最高)、自分だったら、特にラストの選択はどうだろうと考えちゃいました。


05.06.25 映画館

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