スパイ・バウンド | ナイト・オン・ザ・プラネット

スパイ・バウンド

スパイ・バウンド フランスのスパイ、ジョルジュ。彼は武器商人の密輸を防ぐべく密輸船を爆破する任務を受ける。女スパイのリザと夫婦を装い行動するが、アメリカのスパイらしき男から作戦を中止するよう忠告される。外部に情報が漏れている不安の中、無事遂行する二人だが、空港でリザが捕まってしまう・・・

あまり派手さは無く、どちらかというと淡々と進むストーリー。
派手なアクションや罠のようなものは少ないので、その分本物のスパイらしい。まあ007みたいにやたらと名乗る(笑)のは別として、一般人を巻き込むとか、街を堂々と破壊するものばかりがスパイ映画じゃないよというところか。もっとも、実在の女スパイの証言に基づいているらしいから当たり前か。

組織に疑いを持つジョルジュがリザを助けに走る様子は、スパイとして切り捨てている部分はあるが、最低限、信じるものへの情というか、人間性は捨てていないといったところが自然に描かれている。そこには少なからずリザへの愛情も含まれていそう。

バンサンカッセルとモニカ・ベルッチの夫婦競演ということで、さすがに劇中でも息のあった演技をしている。二人とも相変わらずクールですね。

話の落ちとしてはちょっとふつうかな?というところもあるが、ハリウッド映画のような危機をくぐり抜けたらキスして終わるみたいなことはないので、そういう演出に食あたり気味なかたには良いのでは?


05.06.03 映画館

オリジナルサイト
http://www.spybound.jp/opening.html